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西行法師・妻娘の冥福祈る♡丹生都比売神社近くの西行庵~野あざみや木槿も咲いて
平安末期の歌人・西行法師(さいぎょうほうし)とその妻娘(さいし)を祀る、和歌山県かつらぎ町天野の「西行庵」の丘で8月14日、
野あざみや仙人草、近くでは木槿(むくげ)も咲いて、訪れる参拝・観光客が、静かに冥福を祈っていた。
天野西行会=佐藤恵(さとう・めぐみ)会長=の話では、西行法師は出家して高野山に滞在。妻は女人禁制で高野山に登れず、康治元年(1142)頃、天野に庵(いほり)を構え、尼僧となって生活。
やがて15歳の娘も尼となって同居し、ここで生涯を終えた。西行法師は下山の度に、その庵で妻娘と団欒(だんらん)を共にしたとされる。
今の「西行庵」は昭和61年(1986)、元の平坦な場所から、すぐ脇の小高い丘に再建した木造平屋建て(16平方メートル)。堂内に西行法師像などを安置。近くの斜面には往時のままの西行・妻娘の塚もある。
この日、高野山開創の弘法大師・空海に神領・高野山を貸与した天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神を祀る「神仏習合」の古社・丹生都比売(にうつひめ)神社を訪れた参拝・観光客は、近くの西行庵にも立ち寄り、手を合わせていた。
写真(上、中)は西行庵の前で咲いた野あざみと仙人草。写真(下)近くで咲いた木槿の花。
更新日:2022年8月14日 日曜日 14:50