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世界超一級の数学者・岡潔博士の「情緒」を語る♡政治学者・藤井厳喜氏、郷土・橋本市で講演

世界的超1級の数学者で和歌山県橋本市の名誉市民・岡潔(おか・きよし)博士(1901~78年)の顕彰講演会が、7月17日、橋本市教育文化会館大ホールで開かれ、政治学者で評論家の藤井 厳喜(ふじい げんき)氏が「岡潔先生と二十二世紀の人類文明」と題し、岡博士の「情緒」の素晴らしさを語った。

岡潔数学WAVE=木地・茂典(きじ・しげのり)会長=が主催。藤井氏は中学1年の頃、岡博士と文芸評論家・小林秀雄氏の対談集「人間の建設」(新潮社)に出会い、やがて岡博士の書籍をどんどん熟読。とくに1970年頃の文章(岡博士の情緒)に感銘を受けました」と説明。

岡博士は俳人でもあり、例えば「めぐりきて梅懐かしき匂ひかな」などと詠んでいる。藤井氏は「俳句は季語を大切にします」と紹介。「自然の心も、相手の心も、自分の心のようにわかる。松は松、竹は竹の趣(おもむき)がわかる。これが日本人の心です」と話した。

世界中で戦争が勃発してきた中、全国民の幸せを願う天皇とともに生きてきた日本人の歴史なども簡潔に紹介。

「宇宙は無限連続体です。キリスト教は愛、孔子は仁、お釈迦様は慈悲であり、これはすべて情です」と述べ、岡博士の情の世界を語ると、会場から大きな拍手が起きていた。

木地・茂典(きじ・しげのり)会長は、素晴らしい講演に謝辞をのべるとともに「今回、私たちの願いが叶い、市議会で岡潔記念室(仮称)が母校・柱本小学校に開設することが決まりました。約2年後には、岡博士の写真やいろんな資料を展示したい」と話していた。

写真(上)は岡潔博士=母校・柱本小校長室で。写真(中)は岡博士の情愛を語る藤井 厳喜(ふじい げんき)氏。写真(下)は橋本市民宅に飾られている岡博士の俳句の短冊。


更新日:2022年7月17日 日曜日 22:57

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