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紀州かつらぎふるさとオペラ「お照の一灯」(故・防野宗和さん脚本)来春公演決まる♡作曲家やソプラノ歌手ら初練習

和歌山県かつらぎ町文化協会長で、書画・工芸作家だった故・防野宗和(ぼうの・そうわ)さんの脚本を生かした、紀州かつらぎふるさとオペラ「お照の一灯」が来春、同町総合文化会館で上演されることになり、作曲家やソプラノ歌手らが7月9日、同会館で初練習を行った。

このふるさとオペラ「お照の一灯」は、同町天野の里に眠る女性物語の一つで、すでに公演済みの「横笛の詩(うた)」に次ぐ第2弾。遺憾ながら坊野さんは令和3年(2021)6月22日に病没、新型コロナ禍も重なって遅れていたが、スタッフ一同は「坊野さんの脚本を生かそう」と立ち上がり、開催を決意した。

「お照の一灯」とは、弘法大師・空海が入定(にゅうじょう)している高野山奥の院・御廟(ごびょう)の拝殿・灯籠堂(とうろうどう)で、今なお1000年間も灯り続けているという灯明のこと。

この灯籠は、少女・お照が養父母の菩提(ぼだい)を弔うため、自らの黒髪を売って献上。これに対し、ある長者(ちょうじゃ)は万灯(沢山の燈籠)を納めて、貧しいお照を見下げる。

ところが長者の燈籠は、突然起きた強風に煽られて、全すべて消滅したのに対し、お照の一灯は堂々と灯り続けたため、長者は自分の拙さに気づき、頭を下げたと伝わる。

毎年夏の高野山・奥の院「ろうそくまつり」では、この一灯の火を長い参道で無数のろうそくに移し、大勢の家族連れが手を合わせている。

世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社のある天野の里は、お照の暮らした終焉(しゅうえん)の地で、近くの小高い森の中には「お照のお墓」があり、防野さんは生前、せっせと墓参を続けていた。

今回の「お照の一灯」では、前回の「横笛の詩」でも活躍した作曲・エレクトーン=車川知寿子(くるまがわ・ちずこ)さん、お照役も十鳥可奈子(じゅとり・かなこ)さんが演じる。村の長役を演じる中野豊信(なかの・とよのぶ)さんは「防野さんの脚本は、全員、大切に保存していました。公演が決まり、とてもうれしいです。心より演じて、防野さんにも喜んでいただきたい」と話していた。

紀州かつらぎふるさとオペラ「お照の一灯」
は、令和5年(2023)3月5日午後2時開演予定(状況次第で変更もあり得る)。

写真(上)は防野さんの脚本「お照の一灯」。写真(中)は元気な頃の防野宗和さん、写真(下)は「お照の一灯」の初練習の風景。

 

 

 

 

 


更新日:2022年7月9日 土曜日 21:00

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