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きれいな擬宝珠の花咲き誇る♡橋本の学文路天満宮・忠魂碑近く〜世界平和と先人の冥福祈る
和歌山県橋本市南馬場の学文路(かむろ)天満宮の忠魂碑周辺で、はつ夏の7月5日、真っ白な擬宝珠(ぎぼうし)の花が咲き誇り、ふる里の人々に幸福を招いてくれた先人に供花、そのご冥福を祈るような姿を繰りひろげた。
同天満宮=菅野一三(すがの・いつぞう)宮司=は、学問の神様・菅原道真(すがわら・みちざね)公を祀ることで名高いが、本殿近くには見事な忠魂碑も建立されている。
そばの掲示板には、「太平の世が終わり 動乱の明治維新という日本にとっての節目の時期がありました。この頃から人々は望まぬ戦争に駆り出され、尊い命をお国のために差し出しました。
これは、強制ではありましたが、誰もが自分がやらなくてはという尊い犠牲心から 戦地に赴いたのでありました。
夢破れて異国の土となった者 海底深く藻屑となった者 陸軍も 海軍も 空軍も 総ての 国を思う忠義の魂がここに静かに眠ります。御英霊の冥福を祈ります」旧学文路村(学文路・南馬場・西畑・清水・賢堂・向副・横座)と紹介している。
擬宝珠とは、その姿が社寺の輪橋(りんきょう)の欄干の擬宝珠に似ていることから命名。人類の「叡智」は今や、菅原道真公でも驚くほど進化している筈なのに、「ロシアのウクライナ侵攻」には、世界中の人々が「その情愛」のなさに愕然(がくぜん)。同神社を訪れる人々は唯々、忠魂碑に手を合わせて、世界平和と戦没者の冥福を祈っている。
[季語・擬宝珠の花の俳句4句紹介]
旅ゆけば我招くがに擬宝珠咲く(角川源義)
壁に擬宝珠咲きむれ岩襖(杉田久女)
涼しさやぎぼしの花をなぶる風(正岡子規)
石仏の百態ぎぼしの花終る(角川源義)
写真(上、下)は学文路天満宮の忠魂碑近くに咲いた擬宝珠の花。写真(中)は学文路天満宮の境内のご英霊の冥福を祈る忠魂碑。