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世界平和祈り、音楽&ダンス♡伊都・高野山ユネスコ協会設立1周年記念式~約200人、拍手で祝う

国際平和と人類共通の福祉を目指す「伊都・高野山ユネスコ協会」設立1周年記念式典」が6月25日、和歌山県かつらぎ町のかつらぎ総合文化会館あじさいホールで開かれ、関係者や会員ら約200人が参加した。

「紀伊山地の霊場と参詣道」は、平成16年(2004)に国連UNESCO・世界遺産に登録されたが、和歌山県高野・かつらぎ・九度山3町にユネスコ協会がなかったため、地元有志が令和3年(2021)5月、日本ユネスコ協会連盟の承認を得て設立した。

初代会長は口筆・書画家の大石順教尼(おおいし・じゅんきょうに)記念館(九度山町)の萱野正巳(かやの・まさみ)館長の予定だったが、設立前に逝去され、世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社(かつらぎ町)の丹生晃市(こういち)宮司が就任した。

同神社は、弘法大師・空海に神領・高野山を貸与した天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神を祀る「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の古社で、神職は僧侶や修験者と共に人類の幸せを祈っている。

この日、挨拶に立った丹生宮司は、「紀伊山地の霊場と参詣道は祈りの源泉」であることや、「自然との共存の大切さ」などを語ってユネスコ活動への協力を願い、中阪雅則(なかさか・まさのり)かつらぎ町長が祝辞を述べた。先ず、高野山大学・乾龍仁(いぬい・りゅうじん)前学長が「わが町世界遺産」と題して基調講演した後、県立きのかわ支援学校の高等部和太鼓部がステージに登場、力強く撥(ばち)をとどろかせて祝い、神遊山・遍照院(倉敷市)の大原英揮(おおはら・えいき)住職が、「花は咲く」などをヴァイオリン演奏。橋本市のファインクラブ高野口の子どもたちが鮮やかにダンスを披露して、大きな拍手が起きていた。

7月19日(民間ユネスコ発祥の日)はユネスコ啓発運動、8月には世界遺産・寺院で平和の鐘を鳴らす運動が行われる。6月現在会員は72人。伊都・高野山ユネスコ協会事務局=九度山町九度山1421(電話0736・54・2112)。

写真(上)は県立きのかわ支援学校・高等部の和太鼓部の演奏。写真(中)はヴァイオリン演奏する神遊山・遍照院の大原英揮(おおはら・えいき)住職。写真(下)はダンスを披露するファインクラブ高野口の子どもたち。


更新日:2022年6月25日 土曜日 19:54

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