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まるで淡雪~半夏生♡和歌山の洋装店で心潤う~橋本・恋野では涼風そよぐ

緑の葉っぱに淡雪が積もったような半夏生(はんげしょう)が、和歌山市和歌浦の洋装店の棚に飾られ、訪れる女性客や近所の人々の心を潤わせている。

一方、奈良時代の中将姫ゆかりの橋本市恋野の旧家の裏庭でも、約50株の半夏生が生い茂り、まさに雪化粧したような葉が、涼風に吹かれながら、この季節の趣を漂わせていた。

半夏生とは夏至(げし)後の7月2日~7日(七夕)の間、半夏(はんげ)と呼ばれる薬草のこと。まるで半分白く化粧したような姿なので、半夏生と呼ばれているという。

和歌山市和歌浦の洋装店経営者の話では、近所の友人が、自宅庭で四季の花々を育てており、今回も半夏生を持参プレゼント。さっそく壺に活けて棚に飾り、その前に今年の干支・壬寅(みずのえとら)を供えた。「皆さんにとても喜んでもらえて、私も心和ませています」と感謝していた。

橋本市恋野の元カフェ&ギャラリー「藪椿」近くでは、半夏生がまるで森のように生い茂り、炎天ながらも、中将姫が微笑みながら現れそうな趣(おもむき)を放っていた。

[季語・半夏生の俳句4句紹介]

半夏生葉を白く染め梅雨あがる(山口青邨)

青空が夜まで残る半夏生(能村登四郎)

風鈴の夜陰に鳴りて半夏かな(飯田蛇笏)

雨の日は雨の明るさ半夏生(後藤比奈夫)

花は葉に隠れて咲ける半夏生(稲畑汀子)

写真(上)は和歌山市和歌浦の洋装店に飾られた美しい半夏生。写真(中)は半夏生のクローズアップ。写真(下)は橋本市恋野の旧家裏で雪が降ったような半夏生のかがやき。


更新日:2022年6月23日 木曜日 17:17

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