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世界遺産・黒河道で夏草刈りに挑む♡橋本・清水小児童15人「気持ちよく登ってほしい」と汗ぬぐう

和歌山県橋本市の世界遺産・黒河道(くろこみち)で6月16日、市立清水小学校の子供たちが、道沿いの夏草刈りに挑み、高野山・参詣登山をしやすくした。

常に黒河道の自然を守っている地元有志約30人でつくる「ふるさとの山に花を会」の人々は、「よく頑張ってくれた」と喜び、子供たちも「綺麗になってよかった。気持ちよく登ってほしい」と汗をぬぐっていた。

黒河道は世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一つ。この日、清水小6年生15人が、同市賢堂の黒河道入口付近の高野山真言宗紫雲山・定福寺(しうんざん・じょうふくじ)の南側に集合。

生地清祥(おんじ・せいしょう)住職から「黒河道は、弘法大師・空海の開いた高野山・参詣道です。高野山では農作物をつくれないので、ふもとの人々が自分の畑で収穫した野菜や果物を担いで、この道を登って寄贈。それを雑事(ぞうじ)登りといいます。また、戦国時代の豊臣秀吉が高野山で、してはならない能狂言を催した際、大きな雷鳴(らいめい)がとどろいて仰天。馬にまたがり、この道を紀ノ川北側の利生護国寺(りしょうごこくじ)まで逃げたという昔話もあります」と教わった。

この後、「ふる里の山に花を会」事務局の山本洋久(やまもと・ひろひさ)さんの指導で、子供たちはノコギリ鎌(がま)片手に、綺麗な花々を残しながら草刈り、約1時間がかりで約50メートル間を綺麗にした。

黒河道の入口付近では、世界遺産 黒河道と染め抜いた数本の幟旗がはためいており、今夏も大阪、奈良などからの参拝・観光客が、心地よく登ることになりそう。

写真(上)黒河道の夏草を刈り取る清水小の子供たち。写真(中)は黒河道を登り始める元気な子供たち。写真(下)は子供たちが刈残している蛍袋(ほたるぶくろ)の花々。


更新日:2022年6月16日 木曜日 19:52

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