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先ずスイレン1輪開花、回遊する放生の池の鯉♡丹生都比売神社~6月30日に夏越大祓式・茅の輪神事

和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=の鏡池(かがみいけ)で、ただ1輪、真っ白いスイレン(水蓮)が満開になり、色鮮やかな錦鯉が遊泳して、参拝・観光客を楽しませている。

同神社の境内には、すでに茅の輪(ちのわ)が設けられ、多くの家族連れらが茅の輪くぐり、楼門から本殿へ2礼2拍手1礼して、世界平和・疫病退散・家族安泰を祈願。6月30日には夏越大祓(なごしおおはらえ)式・茅の輪神事が営まれる。

同神社は超1700年の歴史があり、高野山開創の弘法大師・空海に神領・高野山を貸与した天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神を祀る、世界に名だたる「神仏習合」始まりの古社。

天然水を湛えた鏡池には、豊臣秀吉の側室・淀君(よどぎみ=茶々)の寄進と伝わる、弁柄色(べんがらいろ)の輪橋(りんきょう=長さ約20メートル)が架かる。

6月上旬、その鏡池に唯1輪のスイレンが開花、沢山の放生の鯉(ほうじょうのこい)が口、口、口をぱくぱくさせて回泳、水面を涼風がそよいでいた。

「茅の輪くぐり」希望者は、同神社が用意した「大祓人形(おおはらえひとがた)」に氏名、年齢(数え年)、初穂料を書き、人形を手に持ち、自らの体をなでて、息を3回吹きかけ、もろもろの罪穢(つみけがれ)をそこに移す。

大祓人形を同神社に差し出した後、神社境内に設けられた茅の輪を1回目は左回り、2回目は右回り、3回目は左回りでくぐり、参道を楼門へ進んで本殿に向かって参拝する。

6月30日(水)午後4時からは、「夏越の大祓式」が執り行われ、神職が大祓詞(おおはらえことば)を奏上。人々の罪穢を祓い清め、健康と弥栄(いやさか)を祈る。

大祓の初穂料(3000円以上)志納者には毎年、疫病退散の「茅の輪守(ちのわもり)」が贈呈されている。問合せは同神社(電話=0736・26・0102)へ。

写真(上・中)は丹生都比売神社・鏡池のスイレンと放生の錦鯉。写真(下)は境内に設けられた茅の輪。


更新日:2022年6月11日 土曜日 14:44

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