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世界平和と疫病終息祈る♡かつらぎ町の丹生都比売神社~吉野大峯修験・ほら貝の音も高らかに大護摩供
世界平和と新型コロナ終息を祈る「吉野大峯修験・大護摩供」が6月9日、和歌山県かつらぎ町上天野の丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=で営まれた。
「紀伊山地の3霊場(高野・熊野・吉野)は、いずれも参詣道で結ばれた聖域として世界遺産に登録され、平成21年(2009)に「紀伊山地3霊場会議」を設立し、神道・仏教・修験道の融和と、自然の調和という世界に類例のない精神を後世に伝承。
この日、3霊場の修験者約30人が集まり、先ず、修験者が大峯山入山する際に建立した石碑の前で、祈りを捧げ、弁柄色の輪橋を渡って、楼門前の広場に参集。中央に組まれた高さ約2・5メートルの護摩壇に向かって、ほら貝を吹き鳴らし、聖域の空に向かって弓矢を放った後、護摩壇に点火すると、火煙がもくもくと上がる。
修験者は、参拝者の願い事を記した護摩木を、次々と投げ入れて読経。周囲の大勢の参拝者とともに世界平和と新型コロナ禍の終息を祈りながら合掌した。
深々と頭を下げた参拝者の一人は、「心がすっきりしました。祈りに勝るものはありません」とほほ笑んでいた。
写真(上)は燃え上がる火煙の中、護摩壇に護摩木を投入する修験者と共に祈る参拝者たち。写真(中)は先ず大峯修験者の碑に参拝する修験者たち。写真(下)は護摩壇に向かい、弁柄色の輪橋をわたる修験者の列。
更新日:2022年6月9日 木曜日 23:41