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あゝ白波、白鷺、白い花♡はつ夏の高野山麓・玉川峡谷〜人々の心癒す

近畿の秘境とされる、高野山麓の玉川峡(紀伊丹生川)で5月23日、清流が滔々と白波立ち、1羽の白鷺が岩場でひと休み、川原では真っ白な卯の花が風に吹かれ、はつ夏の峡谷風景を繰りひろげていた。

ここ紀伊丹生川は、紀伊山地の山水を紀の川へそそぐ渓谷で、玉川由来記=嘉吉元年(1441)に「玉川四十八石」と記された石の名勝。

この日、岩場では激しく波立ち、川底の石を洗い清めてゆく、両岸では童謡「夏は来ぬ」に歌われる卯の花が涼風にそよぎ、巨石の上では、1羽の白鷺が静かにせせらぎを眺めていた。

玉川沿いには、橋本市設民営・温泉宿泊施設「やどり温泉 いやしの湯」や、素敵なキャンプ場があり、夏場は家族連れや、若者グループが大自然と遊び、温泉や会食を楽しむ。今年は新型コロナ禍も沈静化しているので、「感染防止」を心得ながら、久しぶりの楽しい時間を過ごせそう。

玉川漁業協同組合は、玉川峡「アユ釣り解禁」は6月5日(日)、「網入れ解禁」は8月27日(土)としている。

[季語・卯の花の俳句3句紹介]

卯の花に白波さわぐ山路哉(正岡子規)

卯の花や一握となる洗ひ髪(鷲谷七菜子)

卯の花の山ゆく旅はうつつかな(岡井省二)

写真(上)は石の上で白波を眺める1羽の白鷺。写真(中)は玉川峡の卯の花と花影の白鷺。写真(下)は白波立つ玉川峡谷の清流。


更新日:2022年5月23日 月曜日 22:31

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