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「家族をがんから守ろう」♡橋本・高野口小で紀和学校〜生命(いのち)の授業〜子どもたち「家族に早期検診の大切さを伝えたい」

がん(癌)についての正しい知識を伝え、子どもたちから家族への啓発につなげようと、和歌山県橋本市の医療法人南労会・紀和病院と同市教委は5月18日、「紀和学校~生命(いのち)の授業」を開催した。

同小6年生48人は、がんの種類、その原因と怖さ、検診の大切さなどを学んだ。

この日、子どもたちは同校体育館に参集。紀和病院の・梅村定司(うめむら・ていじ) 紀和ブレスト(乳腺)センター長が、スライドを使って、わかりやすい言葉で子どもたちに語りかけた。

梅村センター長は、「人間の体は約60兆個もの細胞で出来ている。そこに毎日約5000個のがん細胞が生まれるが、これをナチュラルキラーという細胞が、すべて退治してくれる」と切り出し、「それでも日本人は、一生のうち2人に1人は、がんになる可能性がある」と説明。

さらに「死因は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、前立せんがん」の順と述べ、「その原因の70%は、ピロリ菌や塩分、たばこ、酒などで、早期検診によるがん発見で約90%は助かる」と力説。

スライドで「がんを防ぐための新12カ条」(1条=たばこはすわない 2条=他人のたばこの煙をできるだけ避ける 3条=お酒はほどほどに 4条=バランスのとれた食生活を 5条=塩辛い食品は控えめに 6条=野菜や果物は豊富に 7条=適度に運動 8条=適切な体重維持 9条=ウイルスや細菌の感染予防と治療 10条=定期的ながん検診を 11条=身体の異常に気がついたら、すぐに受診を 12条=正しいがん情報を知ることから)を紹介。

「お父さんやお母さんには、たばこをやめ、酒を控えて、定期検診するよう勧めてください」「それでもがんを患った場合は、体をなでるなどして、やさしく接してあげてください」と語った。

この後、児童らは「グループトーク」で感想や意見をまとめ、「がんは早期検診で発見すれば治ると知りました。家族には酒やたばこをやめて、早期検診を受けるよう勧めたい」と話した。

梅村定司 医師は、「がん検診はコロナ禍の影響で少なくなっているので、子どもたちには家族に早期検診を促してほしい」と訴えていた。

写真(上)は児童の意見を聞く梅村センター長。写真(中)は「がんを防ぐための新12カ条」(スライド説明)。写真(下)は梅村センター長の話を熱心に聴く児童たち。


更新日:2022年5月18日 水曜日 21:11

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