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長〜い帯状の雲棚引く♡橋本・伊都の葛城・金剛連峰〜まるで梅雨入り前の水墨画、紫のアヤメもしっとり
和歌山県橋本・伊都地方は5月13日、早朝から雨が降り続き、紀の川北方に聳える葛城・金剛連峰に長〜い帯状の雲が棚引き、梅雨入り前の風景を繰りひろげた。
この日正午過ぎ、橋本市学文路の「石童丸物語」ゆかりの学文路苅萱堂(かむろ・かるかやどう近くの高台に立つと、橋本・九度山・かつらぎ1市2町に聳える葛城・金剛連峰の大空は、まばゆいばかりの曇天(どんてん)。
長い連峰の山腹にはもくもくと白雲が連なり、その山麓を滔々と流れる紀の川はまるで一幅の水墨画の風情。
学文路苅萱堂近くの旧・高野参詣道わきでは、紫のアヤメやピンクのバラが清らかに開花。無数の雨粒がしたたり落ちていた。
ここは平安末期、石童丸と母・千里御前が、高野山に出家した父・苅萱道心を慕って訪れた親子哀話の舞台。学文路苅萱堂は、千里御前の墓碑の建つ菩提寺で、昔から多くの旅人が参拝し、この高台から四季の山河を眺めている。
写真(上、下)は学文路苅萱堂近くの高台から見た和泉葛城・金剛連峰に棚引く長い帯状の雲と紀の川。写真(中)は旧・高野参詣道わきで雨中に咲いた綺麗なアヤメの花。
更新日:2022年5月13日 金曜日 16:14