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梅雨近づく竹の秋♡立夏から1週間の紀北地方〜竹林びっしょり黄金色
和歌山県橋本・伊都地方は。24節季の「立夏」から7日目の5月12日、まちも山河も土砂降りの雨に見舞われ、刻々と近づく雨季を感じさせた。
橋本・九度山・かつらぎ3市町の、紀の川南岸山腹を走る紀の川フルーツライン(広域農道)沿いの竹林は、過ぎた「秋冬の緑色」から、訪れた「春夏の黄金色」に移り、新緑の山谷に輝きを放っている。
同フルーツラインの九度山「柿の郷大橋」のたもとに立つと、眼下には南海高野線の線路がつづき、竹林の彼方を電車往来。高野の峯々では雨雲が逆巻き、北を望むと紀の川流域のまちが、雨雲に煙っていた。
竹は繁殖期の春、筍(たけのこ)に栄養分を与えつつ黄色くなり、秋には再び若竹として、緑色を取り戻す。俳句の季語は、緑葉の頃が「竹の春」、黄葉の頃が「竹の秋」で、雨季が刻々と近づいてくる。
[季語・竹の秋の俳句3句紹介]
竹秋やみひらきて猫青茶の目(森澄雄)
職歴は一行にして竹の秋(鷹羽狩行)
ちる笹のむら雨かぶる竹の秋(飯田蛇笏)
写真(上)は黄金色の竹林の向こうを走る南海電車。写真(中)は雨雲の逆巻く高野の峯々。写真(下)は竹林の向こうを九度山駅に近づく南海電車と紀の川流域の家々。
更新日:2022年5月12日 木曜日 20:37