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早やくもスイレン開花♡橋本・真土万葉の里〜飛び越え石の緑陰も涼しく

万葉人が往来した和歌山県橋本市隅田町真土の「真土万葉の里」の小池で5月10日、早くも色鮮やかなスイレンが咲き誇り、楽しい夏の訪れを告げている。

ここは和歌山・奈良両県境から、紀の川へ注ぐ落合川のほとり。奈良側から古道を降りると、川の両岸から巨石が二つ突き出し、その間を滔々と水が流れている。

万葉人は、この巨石を飛び越えて往来。「白栲(しろたえ)に にほふ信土(まつち)の 山川(やまがわ)に わが馬なづむ 家恋ふらしも=作者未詳」(信土山の川で私の乗る馬が行き悩んでいる 家人が私を思っているらしい)と詠んでいる。

この和歌を愛する和歌山の画家・雑賀紀光(さいか・きこう)さん(故人)は、「飛び越え石」の上で、馬と宮人が難渋している姿を表現、その素敵なスケッチ画の看板が掲示され、人々の心を和ませている。

奈良側から「飛び越え石」を渡り、和歌山側へ石段を登ったところにスイレンの小池があり、すでに10数輪が開花。沢山の青ガエルも楽しそうに泳ぎまわっていた。近くには風通しのいい休憩所やトイレもある。

写真(上、中)は「真土万葉の里」で早くも咲いたスイレンの花。写真(下)は奈良側から「飛び越え石」を渡り、石段を登る途中の緑陰風景。


更新日:2022年5月10日 火曜日 23:30

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