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丸い大きなピンクムーン、春の高野山・根本大塔の空に
雲一つない夜空と、涼しさに恵まれた4月17日、
和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺の壇上伽藍(だんじょうがらん)の空に名月・ピンクムーンがあらわれ、改めて仏教の聖地の良さを感じさせた。
4月の満月は、少しも紅くはないものの、春の美しい花になぞらえて「ピンクムーン」と呼ばれる。
ここは、空海とその弟子たちの昔の修行の場で、金剛峯寺から、蛇腹道(じゃばらみち)を歩いて行くと、真言密教のシンボル・根本大塔や、金堂(こんどう)、御影堂(みえどう)、不動堂などが迫ってくる。
同夜10時半ごろ、御影堂の軒先に立つと、ピンクムーンは、朱色の根本大塔の空に輝き、山麓では滅多に見られない夢のような世界を繰りひろげている。
ほとんど人影は見られなかったが、中には直立不動の姿勢で、静かに月に見入っている青年もいた。
写真(上)は高野山・壇上伽藍から見たピンクムーン。写真(中)は根本大塔の空に輝く満月。写真(下)は御影堂の軒先から見上げピンクムーン。
更新日:2022年4月18日 月曜日 09:21