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あゝ〝懐かしの一本桜♡橋本の国保病院跡〜家族・友人偲びつつ

和歌山県橋本市東家の、国保市民病院跡に立つ「懐かしの一本桜」が4月3日、満開となり、昔、同病院で世話になった人々が「懐かしの一本桜」を見上げながら、医師・看護士に感謝、当時の自分や家族・友人を思い出している。

この一本桜は、昭和46年(1971)頃、当時の国保橋本市民病院が紀の川北岸から同地へ移築・開業した際、玄関前に植栽された。

同病院は平成16年(2004)、橋本市民病院と改称して同市小峰台に新築移転。その跡地に橋本市保健福祉センターを新設。その駐車場や道路建設で、一本桜の伐採話も浮上したが、当時の木下善之(きのした・よしゆき)市長は「多くの市民に親しまれた一本桜」として残すことにした。

今は幹の直径約50センチ、高さ約10メートル、枝張り約8メートルで樹勢も良好。根元には沢山の子株が生まれ、可愛い花を咲かせている。

 

 

橋本市民病院・元管理者の故・石井敏明(いしい・としあき)さんは5年前、「私が国保橋本市民病院事務局につとめた当時、玄関2階の院長室の窓から、手の届くところに一本桜があり、余りにも美しいので、『人間ドック』の部屋にしていただいたら、皆さん大喜びでした」と述懐。

「この病院で残念ながら家族を亡くされた方、病気を快癒できた方…。人生で最も大変な場面で、人々とともに生きてきた一本桜です。やさしくご覧ください」と話していた。

写真(上)は国保橋本病院跡で満開の一本桜。写真(中)は橋本保健・福祉センターを背景にした一本桜。写真(下)は一本桜の根元に咲いた子株の桜。


更新日:2022年4月3日 日曜日 16:28

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