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新芽が薄紅色に〜七変化する桂の木♡九度山の市平春日神社近く

新芽の色彩が七変化する、珍しい和歌山県九度山町の天然記念物・桂(かつら)の木の新芽が、陽気あふれる3月15日、薄紅の彩色を表してきた。玉川峡を愛する会の上西進(うえにし・すすむ)会長によると、この陽気が続けば、近くピンク色が最高潮に達し、急激に黄緑に変色して、やがて緑一色になっていくという。

ここは同町市平の紀伊丹生川南側山中にある、市平春日(いちだいらかすが)神社近く。桂の木は山中に根付いた雌株(めかぶ)1本で、高さ約35メートル、根周り約8メートルもある大樹。

この日、地元の中谷勝彦(なかたに・よしひこ)さん方の庭から見上げると、桂の木は杉や檜(ひのき)の濃い緑に囲まれて、薄紅色を発散している。

紀伊丹生川の北側の高台から、対岸の山を見渡すと、若々しい竹藪と、緑織り成す木々の間で、桂の無数の新芽が神々しさを滲ませていた。

上西会長は「今年は例年よりも1週間から10日ほど、色づきが早いです。最高潮の新芽の姿には、よほど運が良くないと巡り逢えません」と話していた。

写真(上、中)は緑の山中で新芽が薄紅色を放ち始めた桂の木。写真(下)は中谷さんの家の煙出しの上方でピンク色に染まった桂の木=2014年3月28日撮影。


更新日:2022年3月15日 火曜日 21:13

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