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3月の竹林、風に春秋かがやく♡橋本の山々

和歌山県紀北地方は3月9日、夜明け前には氷点下の冷え込みだったが、午後3時頃には10度を超え、山々の竹林は、風に煽られる度に、緑葉と黄葉が交錯して、春とも秋とも言い難い、微妙な景色を繰りひろげた。

竹は繁殖期の春、筍(たけのこ)に栄養分を与えつつ黄色くなり、秋には筍が若竹に、親竹も緑色を取り戻してくる。

俳句の季語では、緑葉の頃が竹の春、黄葉の頃が竹の秋で、これからの気候変化を「三寒四温」とも言う。まさに四季の移り変わりを感じさせる。

この日、橋本市紀見の高台に立つと、数キロ先に中世の長藪城(ながやぶじょう)跡のある城山(しろやま)が聳え、手前の竹林では緑葉と黄葉が風になびいていた。

同市の紀の川フルーツライン(広域農道)わきの竹林を歩くと、長い青竹が空へ伸びて、夢のような瑞々しさ。紀の川・橋本橋近くの河原から、国城山系の山々を見上げる、緑の竹林が時折、黄色く輝いていた。

[季語・竹の春と竹の秋の俳句2句ずつ紹介]

「不老」の額かけたり書屋竹の春(山口青邨)

碁盤あり琴あり窓の竹の春(正岡子規)

竹の秋さかづきは酒満てるまま(大野林火)

みづうみのここさざなみや竹の秋(森澄雄)

写真(上)は城山を背景にした3月の竹林。写真(中)は紀の川フルーツライン沿いの竹林の道。写真(下)は橋本橋近くの紀の川から眺めた山々の竹林。


更新日:2022年3月9日 水曜日 22:45

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