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「世界平和」「疫病退散」祈る♡高野の火まつり参拝者約800人

霊峰高野山に春を呼ぶ「高野の火まつり」(大柴灯護摩供=だいさいとうごまく)が3月6日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺前で営まれた。

舞台は金剛峯寺前の駐車場で、その中央に高さ約1・5㍍、直径約3メートルの護摩壇(ごまだん)を設け、その四方を竹と綱と紙垂(しで)囲んだ聖域。

午後1時頃、粉雪の舞うその結界内に、金剛峯寺の葛西光義(かっさい・こうぎ)座主・管長や、山伏(修験者)姿の僧侶ら約50人が登場。

葛西座主・管長は洒水加持(しゃすいかじ)で結界内を清め、修験者らが大斧(おおおの)や剣(つるぎ)、弓矢で邪気払いの儀式を挙行。

家族連れや若者グループなど800人が集まり、修験者が法螺貝(ほらがい)の響きを合図に、檜葉(ひば)づくりの護摩壇に点火すると、初めは猛煙に包まれ、やがて昇龍のように火煙が立ちのぼった。

参拝者らは、すでに金剛峯寺の鐘楼前に飾られた不動明王の「高野ねぶた」近くで、護摩木に七難即滅(しちなんそくめつ)、七福即生(しちふくそくしょう)の願文をしためており、修験者がその護摩木を次々投げ入れると、参拝者らは火煙に合掌、心から諸願成就を祈った。

とくに今回は、長引くコロナ禍に加えて、ロシアのウクライナ侵攻問題が起きている。

挨拶に立った高野町の平野嘉也(ひらの・よしや)町長と、同火まつり実行委員会の豊田高暢(とよた・こうちょう)委員長は、「コロナ禍の早期終息と世界平和」を祈っていた。

写真(上、中)は高野の火まつりで護摩壇から立ちのぼる火煙と疫病退散・世界平和を祈る参拝者。写真(下)は不動明王の「高野ねぶた」近くで、護摩木に願文をしたためる人々。


更新日:2022年3月6日 日曜日 19:25

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