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氷・雪解けて錦鯉泳ぎ出す♡丹生都比売神社の鏡池

大寒から1か月の2月21日、和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=の鏡池では、水面(みなも)を覆っていた氷も、雪も解けて、色鮮やかな錦鯉が実に静かに遊泳、参拝・観光客の心を和ませていた。

同神社は超1700年前の創建で、天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神を祀り、500年後には弘法大師・空海に神領・高野山を貸し与えた神仏習合の古社。

鏡池には、豊臣秀吉の側室・淀君(よどぎみ=茶々)の寄進と伝わる弁柄色の輪橋(りんきょう)が架かり、春夏秋には沢山の錦鯉が群遊して、池畔の人影を見つけると、素早く近づいてくる。

令和4年・大寒には、池一面を覆った氷上に牡丹雪が積もり、錦鯉の姿は見えず、まるで冬眠でもしているかのように水音さへ立てなかった。

この日も紀北地方は冷え込んだが、雲間から陽光がこぼれたり、粉雪まじりの風が舞ったり。それでも午後1時頃には、鏡池の氷も雪もすべて解けて、水底に輪橋の影が見える。

水面が波立ちはじめると、数10匹の錦鯉が口、口、口をぱくぱくさせて必死で回遊。久しぶりに穏やかな頃の、鏡池の風景がよみがえり、参拝観光客は「よかった!」と喜んで、スマホ撮影を楽しんでいた。

写真(上、下)は今年初めて姿を見せてくれた丹生都比売神社・鏡池の錦鯉たち。写真(中)は鏡池の輪橋と人影に近づいてくる錦鯉たち。


更新日:2022年2月21日 月曜日 21:03

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