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大寒、弁柄色の輪橋♡氷と雪の鏡池〜丹生都比売神社
和歌山県紀北地方は大寒の1月20日未明、牡丹雪が舞い、かつらぎ町上天野では10センチ前後の積雪となり、世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(にう・こういち)宮司=では、神々しい白銀世界を繰りひろげた。
同神社は超1700年前の創建で、天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神を祀る。500年後には弘法大師・空海に神領・高野山を貸し与えた神仏習合の古社である。
この日、境内の鏡池が凍てつき、牡丹雪が氷上を覆った。
豊臣秀吉の側室・淀君(よどぎみ=茶々)の寄進と伝わる輪橋(りんきょう)は、綺麗な弁柄色を放つが、いつも回遊する錦鯉は現れず、水音さ聴こえない。
輪橋は危険防止のため冬の間は「通行止め」となっている。
境内の一角では、綺麗な山茶花が咲き、蕾も沢山赤らんで、厳しい寒さに温かみを添えている。
三々五々と訪れる参拝者らは、「コロナ禍の今年、とくに早く春が来てほしい」「この橋を渡って参拝し、橋の上から錦鯉を眺めたい」と、元気な白息(びゃくそく)を吐いていた。
写真(上)は弁柄色の輪橋と鏡池の氷上の雪。写真(中)は大寒に咲いた山茶花。写真(下)は白銀世界の輪橋と境内=丹生都比売神社。
更新日:2022年1月20日 木曜日 21:50