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厳寒楽しむハシビロガモ♡北国の渡り鳥〜橋本・中池
粉雪まじりの寒波に見舞われた1月18日、和歌山県橋本市原田の通称・中池(なかいけ)に約20羽のハシビロガモ(嘴広鴨)が飛来、遊泳して波紋を広げ、水尾を曳いて、厳寒を楽しむ北国の渡り鳥の逞しさを繰り広げた。
日本野鳥の会和歌山県支部の中西正和(まさかず)副会長の話では、このハシビロガモは、極寒のシベリア方面から飛来する渡り鳥で、この溜池で越冬した後、5月頃にはシベリア方面へ帰ることになるという。
この日の同地方の体感温度は終日、氷点下の冷え込み。正午過ぎには平野部でも粉雪が舞った。
それでもハシビロガモは、名前通りの広い嘴(くちばし)で水草を食べて、プランクトンの多い水を口に含む。
最初は約20羽が、池の中央で固まっていたが、やがて1羽が離れ、水輪をつくると、続いて2羽が、水尾を曳きながら直進する。たちまち水面は波紋でいっぱいになり、冷たそうな粉雪を浴びていた。
写真(上)は水輪をつくる1羽。写真(中)は水尾曳く2羽。写真(下)は逞しい1羽。
更新日:2022年1月18日 火曜日 23:28