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輝く福笹に大喜び♡九度山・古沢厳島蛭子の宵戎
五穀豊穣を祈る「傘鉾(かさほこ)神事」で名高い、和歌山県九度山町上古沢の古沢厳島(こさわいつくしま)神社で、宵戎の1月9日、神々しい複笹が販売され、大勢の家族連れらが、買い求め、商売繁盛と家族安寧を祈っていた。
古沢厳島神社は承元元年(1208)ごろの創建で、御祭神は市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)。毎年夏には「傘鉾(かさほこ)神事」を営んできた。
地元の若衆約20人が、布幕を被せた傘鉾(直径約2メートル)の中に入り、長さ1・5メートルの柄(え)を持って静々と練り歩く。途中、傘鉾行列は2度止まり、笛太鼓の音曲に合わせて、「ありがたや神の威徳に雨降りて…」と、雨乞い神事のうたを合唱する。
本殿前では、傘鉾3本が横一列に並び、恭しく祈りをささげた後、笛太鼓にのせて[雨乞いのうた]を奏上すると、参拝・観光客は「こんなの初めて」と、目をパチクリさせてきた。
厳島蛭子神社は、同厳島神社の隣にあり、氏子総代5人がふる里の竹藪で伐採した笹に鯛や福俵、大判・小判などを飾り付け、希望者に販売すると、家族連れらは「今年もすべて豊かに生きたい」と手を合わせていた。
同神社は南海高野線・上古沢駅から徒歩約10分のところ。
写真(上)は古沢・厳島神社と隣り合わせの古沢蛭子神社の風景。写真(中)は鮮やかな色彩の鯛を飾った福笹。写真(下)は古沢・蛭子神社の福笹を買い求める家族連れ。
更新日:2022年1月9日 日曜日 21:09