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伊都・高野山ユネスコ協会が始動♡総会・平和貢献へ

世界遺産・高野山と山麓住民らでつくる「伊都・高野山ユネスコ協会」は6月24日、和歌山県橋本市の伊都振興局での記者会見で、「日本ユネスコ協会連盟・加入が承認され、10月開催の総会で設立、役員を選出する」と発表した。
会長候補で九度山町「大石順教尼(おおいし・じゅんきょうに)の記念館」の萱野正己(かやの・まさみ)館長は、「皆様と連携して平和活動に尽力したい」と誓った。
「伊都・高野山ユネスコ協会」は5月15日、同協会連盟から、全国で281番目、同県内で9番目に承認され、現在会員は高野町14人、九度山町9人、かつらぎ町8人で、近府県を含めて計53人。大石順教尼の記念館に事務局を置いた。
中川明(なかがわ・あきら)常任事務局長の説明では、平成16年(2004)に「紀伊山地の霊場と参詣道」が、国連UNESCOの世界遺産に登録されながら、高野、九度山、かつらぎの3町にユネスコ協会がなかったので、公的機関と地域住民の仲介役を果たす協会を設立。参画を呼びかけている。
萱野館長は、高野山で得度、萱野家で暮らした順教尼(1888~1968年)について、「大阪・道頓堀生まれの順教尼は17才の時、養父の狂乱で、両腕を切り落とされた」と紹介。
「カナリアがクチバシでヒナに餌を与える姿を見て、『両手がなくても物事はできる』と悟り、書画の道に邁進、身体障害者の社会復帰にも努めた。これはユネスコの理念と通じると思います」と話した。
今後の予定は7月19日(民間ユネスコの日)に南海高野線・九度山駅で啓発活動、8月15日(終戦記念日)に高野山真言宗総本山・金剛峰寺で「平和の鐘」を鳴らす。
10月10日午後2時から九度山町ふるさとセンターで総会、設立記念式典(和太鼓、青少年ダンス、アイルランド民謡演奏、プロ歌手平和賛歌)を開く。事情次第で変更もある。
年会費(令和3年4月1日〜同4年3月31日)は、普通会員3000円、理事会員6000円。
各地区入会連絡(問い合わせ)先は、高野町=尾上さん(0736・56・2046)、九度山町=中川さん(0736・54・2112)、かつらぎ町=丹生さん(0736・26・0102)。
写真(上)は伊都振興局で「伊都・高野山ユネスコ協会」の加盟承認を披露する車椅子の萱野館長と中川常任事務局長。写真(中)は世界遺産の高野山・金剛峯寺の壇上伽藍風景。写真(下)は弘法大師に高野山を貸与した神仏習合の世界遺産・丹生都比売神社(かつらぎ町)。


更新日:2021年6月25日 金曜日 00:07

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