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小梅の花、雨に咲き♡橋本・嵯峨谷〜棚田もしっとり
ほどよい雨に恵まれた1月23日、和歌山県橋本地方は、山河も田畑も生き生きとして、同市嵯峨谷では小梅の花が咲き、棚田も雨露にしっとり。大都市にない冬景色を繰り広げた。
この山里は毎年夏、室町時代から続く「嵯峨谷の神踊り」(県無形民俗文化財)が催され、秋には石垣の段々状の棚田に黄金色の稲穂波が立つ。
この日、山々は雨雲につつまれ、在所の小川の水音はさらさらと瑞々しく、棚田の稲の切り株は、濡れたればこその色艶(いろつや)を放つ。沢山の小梅の花からは、雨露がしたたり落ちていた。
この山里をより素晴らしくと、地元住民でつくる「嵯峨谷縁(えにし)の会」は昨年9月、大阪芸術大学や県・市との間で「山(さん)・官・学」連携協定を結んだ。
同会発行の冊子「谷風」(創刊特別号)では、村人の知恵と技①炭焼き、同②おじいちゃんの道具箱、嵯峨谷思い出の味、村から考える美術教育=いずれも写真付き=を紹介。
「谷風」について「嵯峨谷は山あいの自然、谷からの上昇気流があり、万物を育む生命の風が吹く。これを谷風の吹く村という(後略)」と記している。
今後さらに、多くの人々に親しまれそう。
写真(上、下)は嵯峨谷の棚田近くに咲いた小梅の花。写真(中)は小雨にしっとり棚田の石垣や畦道。
更新日:2021年1月24日 日曜日 00:00