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学びの森♡いい思い出に~橋本・道路拡幅工事で伐採

多くの子供たちが樹木の素晴らしさに出会ってきた、和歌山県橋本市向副の紀の川・河川敷にある「ふるさと学びの森」が、堤防・県道の拡幅工事に伴って伐採整理されており、交通・防災の観点から「仕方ない」としながらも、「大切な教育の場が失われるのは残念至極」と、複雑な声が流れている。
「ふるさと学びの森」は、南海高野線・紀の川鉄橋東側の河川敷(約1ヘクタール)で、貴重な約350種類の木々が密生し、地面には露草(つゆくさ)や犬ふぐりなど、四季の花々が咲く。
同市隅田町の開業医で植物研究家の田中治(たなか・おさむ)さん(故人)が、国・県・市の許可を得たうえで、地元ボランティアと協力し、約15年がかりで各地の珍しい木々を植栽、平成23年(2011)春に完成した。
例えば奈良時代、葉書きに使った多羅葉(たらよう)の木や、とても実の小さな老爺柿(ろうやがき)など、花も実も葉っぱも、すべて植物勉強になる木々ばかり。
この学びの森は、田中さんに植物学を教わった、橋本市中央公民館の山本良和(やまもと・よしかず)元館長が、チェーンソーで雑草・雑木の処理に尽力。
県内外の子供や、家族連れらが、この森で植物を学び、休憩所としても楽しい時間を過ごしてきた。
伊都振興局によると、堤防上の県道の拡幅、歩道新設工事と、その作業場なども必要で、田中さんの親族や関係者、山本・元公民館長に説明、了承を得たうえで着工している。
山本・元公民館長は、「今では樹木が密生、木々は太くなり、雑木・雑草処理も難しくなりました。そこへ市民生活に大切な道路工事です。伐採も致し方ありません」と残念がる一方、「ここで学ばれた皆さんは、田中先生の植物への思いや、学びの森の素晴らしさを忘れないでほしい」と話していた。
写真(上、下)は道路拡幅工事のため伐採されている「ふるさと学びの森」の木々。写真(中)は学びの森で樹木の見学・体験をする子供たち=平成23年(2011)9月。

更新日:2020年10月20日 火曜日 00:00

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