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電車と紅葉、半鐘と鳥影♡高野山への道〜秋すすむ

秋天に恵まれた10月16日、世界遺産・高野山へのぼる和歌山県九度山町上古沢あたりは、紅葉・黄葉がはじまり、山腹を走る南海電車は澄みきった音を立てて、参拝・観光客に秋の深まりを感じさせている。
昔は高野山道路(有料)、今は国道370号(無料)の脇に立つと、在所には頑丈な火の見やぐらが立ち、ぶら下がる半鐘(はんしょう)付近では、鵯(ひよどり)らしい鳥影が、青空を見上げている。
沿道の桜紅葉(さくらもみじ)や、萩薄(はぎすすき)の陰から、弧山(こやま)を見上げると、南海高野線・上古沢駅はその中腹あたり。単線電車がレールを軋ませながら往来する。
ただ、国道は参拝・観光客の観光バスもマイカーも、かつてのようにはほとんど走らない。かつらぎ町方面から高野山へのぼる国道480号が整備され、長いトンネルも貫通しているためである。
近くの店頭では、地元産の平核無柿(ひらたねなしがき)が、一山(10個)500円で山盛り。出てきた奥さんは、「ちゃんと渋抜きしているから、甘くておいしいよ。間もなく名産・富有柿(ふゆうがき)が並びます」とにっこり。
この季節、高野山を参拝後、この柿欲しさに、この国道を帰ってくるマイカー客も多いという。
南海電車の走行風景は、この道や、その周辺の山道から眺められ、鉄道ファン、カメラマン、画家、詩人たちにとつては、大切なルートである。
写真(上)は火の見やぐらの向こうの山腹を走る南海電車。写真(中)は紅葉の陰を横切る南海電車。写真(下)は半鐘の近くで秋天を見上げる鳥影。


更新日:2020年10月17日 土曜日 00:00

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