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高野の花たち(235)高野三山でヒメフタバラン

ヒメフタバラン(姫二葉蘭・姫双葉蘭)別名ムラサキフタバランはラン科フタバラン属。フタバランの仲間は夏、深山に咲くものが多いのですが、ヒメフタバランは低山の薄暗い山地の樹林下に生える多年草です。
花は地味な色で、葉が茎の中央部付近に無柄で対象状についているので、葉を最初にみつけ、目をこらしてみると細い茎と花が見えてきます。
それほど目立たない地味な花です。丈は高野山では10センチ程度が多く、一本の茎に10個以上の花をつけているものあります。
カメラのマクロレンズで覗くと、真ん中の芯柱が艶っぽく黄緑色に光り、足のように見える辰弁と、王冠のように見える花びらとガクはまるで両手両足を一杯に広げ、空中遊泳を楽しんでいるかのようにみえます。
根は短く細く横に這い、春過ぎると花も葉も消えてしまいます。ヒメフタバランは全体が緑色と紫色の2種類あって高野三山で初めて出会えた花でしたが、奥の院参道にも咲いていました。
「あなたを尊敬します」がこの花言葉です。 (M記)


更新日:2020年8月14日 金曜日 00:00

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