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認知症・高齢者♡QRコードで守ろう!橋本で説明会
認知症の高齢者らの衣服や持ち物などに「QRコード」を貼付し、行方不明になっても、発見者らがスマートフォンで家族らに知らせるという「見守り活動」に取り組んでいる和歌山県橋本市は、このほど同市保健福祉センターで、ケアマネージャーや民生委員、児童委員、警察、消防関係者ら約60人を対象に説明会を開いた。
この活動は、普段から認知症・高齢者らの帽子、衣服、カバンなどに、QRコード入りの耐洗ラベルや蓄光シールを貼付しておく。
すると行方不明になった場合、たまたま発見した通行人らがスマートフォンで読み取れば、現在の居場所などの情報が、すぐに家族や介護者らに届くという仕組み。
この日、同市担当者がスクリーンを使って、「高齢者(65歳以上)の5人に1人は認知症」と、かなり多いことや、認知症行方不明者の「発見当日の生存率は82・5%、発見翌日は63・8%、3~4日目は21・4%、5日目以降は0%」と非常に危険なこと。「令和元年中の認知症・行方不明者は1万7479人」にのぼることなどを説明して、「大切な命を守るためには皆さんの協力が大切です」と訴えた。
これは県内初の活動で、参加者は「今はスマホ時代、とてもいい取り組み、私たちも頑張りたい」と話していた。
このQRコード付き耐洗ラベルと蓄光シールは7月1日から提供されており、希望者は同市健康福祉部いきいき健康課の窓口で住所、氏名、メールアドレスなどを登録申請すると、高齢者1人あたり30枚のシールが交付される。
写真(上)は持ち物にも貼付できるQRコード。写真(中)は橋本市保健福祉センターで開かれた「見守り安心シール」説明会。写真(下)は衣服の袖に貼られたQRコード。