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きゅうり加持ひっそりと♡妙楽寺~コロナ退散祈る

新型コロナの第2波襲来が心配される中、和歌山県橋本市東家3丁目の嵯峨天皇勅願所・真言律宗・妙楽寺で7月22日夜、無病息災を祈る「きゅうり加持(かじ)」の祈祷(きとう)が、岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職ら3人だけで静粛に営まれた。
「きゅうり加持」とは、胡瓜(きゅうり)を人体に見立て、そこに病魔などの厄(やく)を移し、不動明王に供えて無病息災を念じること。
きゅうり加持は毎年、善男善女20数人が参加するが、今夏は新型コロナ禍のため、3密注意を心掛けて自粛。
人々はきゅうりを持参し、氏名や願文を紙に書いてそのまま帰宅。同寺がきゅうりに切り込みを入れ、御札(おふだ)をはさみ、願文を巻きつけて、仏前に供えた。
岩西住職は、ろうそくに火を灯したあと、薬師如来に合掌、般若心経を唱える。後部席では母・康子(やすこ)さんと、妙楽寺再建再興委員会の奥村浩章(おくむら・ひろあき)委員長の2人が手を合わせて、コロナ退散や病気治癒を祈った。
今回、祈祷済みのきゅうりは、各自23日に同寺から持ち帰り、自ら読経を重ねたうえ、約1週間後に土に埋めて、一切の病魔を取り払う運びとなる。
岩西住職は「健康で幸せになるには、願い事を叶える如来力(にょらいりき)、正しい食生活などの功徳力(くどくりき)、家族や地域の支えなど法界力(ほうかいりき)の3つの力が必要です。今回はコロナ禍にも負けないよう、お祈りしました」と話していた。
[妙楽寺の行事予定]
▽8月24日(月)午後一時=愛宕神社秋季大祭▽10月1日(木)午後7時=中秋の名月・観月会▽11月15日(日)午後1時半=宝来作り▽12月中旬午前8時=歳末托鉢▽12月31日(木)午後11時=除夜の鐘▽毎月8日(午前9時半、午後7時半)=写経。
問い合せ=妙楽寺(電話=0736・32・1810)。
写真(上)はきゅうり加持の祈祷をする岩西住職=後部席左は母・康子さん、右は奥村・委員長。写真(中)は仏前に供えられた御札・願文入りのきゅうり。写真(下)は誰もいない静けさの中できゅうり加持の準備に取り組む岩西住職と母・康子さん。


更新日:2020年7月23日 木曜日 00:00

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