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紫陽花、長雨を享受♡丹生都比売神社~今も色鮮やか

和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=で、今なお紫陽花が綺麗に咲き誇っている。今年は梅雨の長雨を享受したためらしく、新型コロナ時代の陰鬱さをかき消すように、参拝・観光客を喜ばせている。
同神社は、天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神を祀る、初の「神仏習合」の古社として名高い。
豊臣秀吉の側室・淀君(よどぎみ=茶々)が寄進したという、弁柄色(べんがらいろ)の輪橋(りんきょう)の架かる池畔では、水色の紫陽花が咲き、家族連れらが、にっこり、スマートフォン撮影。
そこに建立されていた大峯修験者(おおみねしゅげんじゃ)の碑(1293~1336)が、明治の神仏分離で移設された近くの杜(もり)では、まっ白な額紫陽花(がくあじさい)などが群生して、こんもりと水彩画のような風景を繰り広げている。
あたりは源頼朝の妻・北条政子が、亡夫の弔いや女人禁制で高野参拝できない女性のために建てたという御影堂跡などで、散策すると紫陽花の向こうに素晴らしい歴史が見えてくる。
新型コロナ第2波の襲来は…。大昔から波涛のように打ち寄せてきた疫病と、その退散を祈ってきた神社仏閣。今は先ず、疫病退散を祈り、花々に心癒され、3密注意を心掛けることが肝要といえそう。
写真(上)は今なお満開の丹生都比売神社の紫陽花=背景は鏡池に架かる輪橋。写真(中)は御影堂跡周辺で色鮮やかな紫陽花の群れ。写真(下)は修験者の碑などが建つ同神社の杜。


更新日:2020年7月20日 月曜日 00:00

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