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凌霄花、妙楽寺で満開♡7月~法話・写経など再開

弘法大師・空海が開いた和歌山県橋本市東家の真言律宗・妙楽寺=岩西彰真(いわにし・しょうしん)住職=で、今、凌霄花(のうぜんかずら)が満開となり、歴史的寺院の瑞々しさを呈している。
妙楽寺は820年(弘仁11)の創建。紀伊西国三十二番札所・嵯峨天皇勅願所で、初代住職は空海の姪(めい)・如一尼(にょいちに)。
戦火被災などで再建を繰り返し、平成23年(2011)秋には、本堂と庫裏(くり)の屋根が、老朽化と台風のため崩落、撤去された。本尊・薬師如来など県指定文化財3点は同市郷土資料館で保存されている。
凌霄花は平安時代、中国から日本に渡来したとされ、今、その橙色(だいだいいろ)の花は、白壁土塀の脇に咲き誇り、背景の鐘楼門の屋根では、鯱(しゃちほこ)が対峙(たいじ)していた。
本堂跡には、本堂建立の喜捨寄進を訴える「賽銭箱」(妙楽寺再建再興委員会)があり、庫裏・玄関脇には「新型コロナウイルス除け 疾病退散 身心安楽 薬師如来御守護」と記した紙製御札(無料)もある。
時折、参拝者が訪れると、可愛い1匹の猫が庫裏の窓から覗いており、由緒ある寺院の奥ゆかしさを感じさせていた。
妙楽寺では、コロナ禍に対応して今年4、5、6月、法話・写経など行事を中止。7月から手指消毒、マスク着用、3密に注意して再開。同21日には病魔を祓う「きゅうり加持(かじ)」が営まれる。
岩西住職の母・康子(やすこ)さんは「どうぞ疾病退散 身心安楽を祈り、薬師如来御守護と記した御札をお持ち帰りください」と言っている。
写真(上、下)は妙楽寺で満開の凌霄花=背景は鐘楼門。写真(中)は可愛い猫が妙楽寺の庫裏の窓から覗いている。


更新日:2020年6月29日 月曜日 00:00

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