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アイガモ♡子供ら放つ♪橋本・恋野~自然の良さ学ぶ
無農薬で稲を育てる「アイガモ農法」を実践している、和歌山県橋本市恋野の辻本賢三(つじもと・けんぞう)さん(84)の植田で、6月12日、第28回「アイガモのヒナ放鳥」が行われ、同市の認定・すみだこども園や市立恋野小学校の児童、社会福祉施設の利用者ら計約90人が放鳥体験をした。
辻本さんは約30年前、妻が田畑に散布した農薬を吸い込み、大阪府内の病院に入院。その苦い経験の中、アイガモのヒナを水田に放つと、アイガモは害虫を食べ、足でかき混ぜて除草する「アイガモ農法」を知り、毎年実践してきた。
今年も辻本さんは、自宅近くの4枚の植田(約45アール)と、大阪府内の業者から購入した生後約2週間のアイガモのヒナ50羽を用意。
子供たちは畦道に整列して、ヒナを受け取ると、ヒナは目をぱちくり、足をばたつかせ、ピーピーと鳴く。それを「一、二の、三」の掛け声で放つと、ヒナは緑の苗の間を泳ぎ回り、水中にクチバシを突っ込んで、水草らしいものを食べる。子供たちは「かわいい」「がんばれ」と声をかけていた。
すみだこども園の米阪陽子(よねさか・ようこ)園長は「とてもいい自然体験と、アイガモによる素敵な米作りを学ぶことができました」と述べ、辻本さんは「子供たちには自然にやさしく接してほしい」と話していた。
写真(上)はアイガモのヒナを手に笑顔がこぼれる子供たち。写真(中)は放たれた植田で水遊びするアイガモのヒナたち。写真(下)は放ったばかりのアイガモを見守る子供たち。
更新日:2020年6月13日 土曜日 00:00