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高野山の拝観再開♪金堂や根本大塔~お遍路ら読経

弘法大師・空海が開いた和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺は5月21日、新型コロナウイルス感染防止のため、停止していた壇上伽藍の金堂と根本大塔の拝観を再開し、すでに再開している金剛峯寺・主社殿や奥の院などとともに拝観できるようになった。
この日、大阪、京都、兵庫の3府県でも、国の緊急事態宣言が解除された。平日のため山内の人影は少なかったが、参拝者らは弘法大師・空海の心に習い、「コロナ退散」「家内安全」「世界平和」を祈っていた。
高野山・金剛峯寺は国の緊急事態宣言・全国拡大に鑑(かんが)み、4月21日から山内要所の拝観と御朱印受付を停止。今回は宣言解除を受け止め、5月16日に金剛峯寺、大師教会(授戒及び写経を除く)、霊宝館、奥之院・納経所、同21日には壇上伽藍の金堂と根本大塔で拝観を再開。徳川家霊台と女人堂は、拝観停止継続だが、御朱印は金剛峯寺で対応することとした。
高野山の気温は8度~16度と低く、空は照り曇りして、涼風が吹いたが、金剛峯寺から壇上伽藍へ続く蛇腹道(じゃばらみち)は、まるで青葉並木のトンネルで、初夏の緑が滴っている。
幾つかのお遍路さんのグループは、金堂や根本大塔をはじめ、西行法師・修造の西行堂などで一心に読経。三々五々と訪れる参拝・観光客も、静かに瞑目(めいもく)、合掌していた。
壇上伽藍担当の峰見行晃(みねみ・ぎょうこう)僧侶は「新型コロナで6月の青葉まつりも中止となり、私たち僧侶のみでお大師様の誕生を祝います。皆様方のご参拝はとても有難いし、こんな時こそ、祈りの大切さと価値をわかってもらえたら」と話していた。
♡マスク着用、手指消毒、3密注意。
写真(上、下)は拝観再開の朱色の根本大塔。写真(中)は西行堂にお参りするお遍路さん。


更新日:2020年5月22日 金曜日 00:00

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