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可愛い「ひな飾り」中止~杉村公園・新型肺炎対策
和歌山県橋本市御幸辻786の杉村公園内にある松林荘(しょうりんそう)と松林庵で開催中の「桃の節句・ひな飾り」(2月18日~3月末)は2月27日、「新型コロナウイルス防止のため28日以降中止」と決定した。同市郷資料館の久保加代美(くぼ・かよみ)担当は、「すでに大勢の家族連れらが観覧に来てくれました。中止は残念ですが、皆様の健康第一なので、ご了承ください」と言っている。
松林荘は昭和初期の木造2階建て(約200平方メートル)の日本建築。その座敷に市民から寄贈された7段飾りのひな壇を並べ、男びなや女びな、5人囃子(ばやし)、3人官女など135体が勢ぞろい。天井からは、久保担当がポケットマネーで材料を買い揃え、家事の合間を見て、自宅で手作りした飛騨高山の「さるぼぼ」(猿の赤ちゃん)865個や、麗しいぼんぼりを沢山吊るした。
近くの松林庵でも、久保担当・手作りのフェルトの男びなや女びな、3人官女、5人囃子が明るく並び、手前にはお寿司やピザ、お子さまランチなどの作品で盛りだくさん。鴨居からはウサギのひな人形や花のリーフ飾りが風に揺れていた。
すでにこの10日間、家族連れや小学生グループなどが次々と訪れ、ひな飾り見物や公園内の散策を楽しんでいる。久保担当は「今回、やむを得ず、ひな飾りの観覧は中止となりましたが、ひな壇・ひな飾りは、そのまま残しておき、もしも早期に再開となれば、ご覧いただけるかも知れません」と、希望を話していた。
問い合わせは橋本市郷土資料館(電話&FAX0736・32・4685)。
写真(上、下)は松林庵に飾られた久保さんの手作り雛人形の数々。写真(下)は松林荘の玄関付近に飾られた久保さんの珍しい「さるぼぼ」作品