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真田紐作り、児童ら体験♪九度山~綿摘みも楽しく
戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町の町立九度山小学校6年生29人は、このほど地元住民グループ「九度山真田紐研究会」=前滝悟(まえたき・さとる)代表=の指導で、綿の摘み取りや、真田紐作りを体験した。
真田紐は、縦糸と横糸を編んで、平たく仕上げるのが特徴。関ヶ原の戦いで敗北後、九度山に閉居した真田昌幸・幸村父子が、厳しい生計を立て、情報収集するために、家来たちに真田紐作り、売り歩きをさせたと伝えられている。
九度山では、江戸時代から明治末期にかけて、川上木綿(かわかみもめん)を栽培。真田紐作りは昭和55年(1980)頃に途絶えていたが、平成26年(2014)に同研究会が結成され、真田紐作りの再興に取り組んでいる。
九度山小6年生の男女児童は、同研究会の青木美佳(あおき・みか)さんら会員6人の指導で、「綿摘み」「綿繰り」「管巻き」「機織り」に挑んだ。
枝々で弾けた実の中から、丸くぶら下がる真っ白い綿毛を、丁寧につまみ出した後、これを2つの木製器具を使って、綺麗な糸により上げ、最後に手足を駆使、機織り機で真田紐の編み方を学んだ。
児童らは「ふわふわした綿の感触がよかった」「糸作りは難しかったけど、とても楽しかった」とにこにこ。青木さんは「とくに九度山で育つ子どもたちには、昔から真田紐が織られていたことを、ぜひ、知ってもらいたいです」と話していた。
写真(上)はふわふわの綿に大喜びの九度山小学校の6年生児童たち。写真(中)は機織り機で真田紐作りの体験も楽しく。写真(下)は管巻機(くだまきき)の使い方を教わる児童たち。
更新日:2019年11月16日 土曜日 00:00