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高野の花たち(222)清々しいツリガネニンジン

ツリガネニンジン(釣鐘人参)はキキョウ科ツリガネニンジン属で、日本全国の山野に見られる山野草です。
茎は高さ40~100センチになり、ほとんど分岐しません。切ると乳液が出ます。根生葉は円心形で、花期には枯れてなくなります。
茎葉は3~4個が輪生し、長さ4~8センチで、先が尖る卵形で、葉のふちにはギザギザがあります。花は淡紫色や白色で、茎頂に出た円錘形の花序に、1個から数個輪生し、やや下向きにつきます。花弁は長さ1・5~2センチの鐘形で、先は5裂してやや広がり、まるで釣鐘のようです。
秋、山野に咲き、風に揺れると今にも鳴りそうなことと、朝鮮人参のような根を持つことから「釣鐘人参」と呼ばれます。春の若芽は「ととき」といい、食べられ、根は漢方で沙参(しゃじん)といい、健胃、タンを出やすくする去痰薬にでき、古くから山菜として親しまれてきました。
かつらぎ町の天野の里山を散策していると、涼やかな色と形のツリガネニンジンに出合うことができました。「清々しい」がこの花言葉です。   (S記) 


更新日:2019年9月9日 月曜日 21:54

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