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高野の花たち(215)季節感じさせるチダケサシ
チダケサシ(乳茸刺)はユキノシタ科チダケサシ属で、標高の高い山野のやや湿った地に群生する、高さ30~70センチの多年草です。標高約850メートルの高野山では森林公園付近で咲いていました。
チダケサシは茎の先につける細長い円錐花で、淡い紅色を帯び、泡立つように小花を密につけます。花びらは5枚、雄しべは10本あり、先は赤く、雌しべの先は二つに裂けています。
茎や葉の柄には、褐色の毛があります。葉は鳥の羽根のように左右に小葉がいくつか並び、先に一つの葉がついて互い違いに生えます。小葉の形は卵形で、縁に不揃いのギザギザがあります。
茎が細くて強い植物ですので、乳茸のキノコを茎に刺して持ち帰ったことが名前の由来とされています。花言葉は「真っすぐな性格」「落ち着いた明るさ」です。
このチダケサシは、なんということのない地味な花ですが、季節の移り変わりを感じさせてくれます。 (TA記)
更新日:2019年8月25日 日曜日 22:13