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高野の花たち(214)オニユリ湯屋谷弁天でパチリ
オニユリ(鬼百合)はユリ科ユリ属の多年草。橙赤色した直径10センチほどの斑点模様の花を下向きに多数つけ、夏の野山を際立てます。花の茎は卵球形で径5~8センチあり、高さは1~2メートルにもなります。葉は濃い緑色でやや厚さがあります。
北海道から九州の野原や田の畔などで見られ、栽培も盛んです。古い時代に中国から渡来した栽培品が野生化したのではといわれています。地方によってはサトユリ(里百合)と呼ばれています。花言葉は威厳に満ちていて、立派なことを意味する「荘厳」です。
写真のオニユリは、高野山の国道480号の大門と霊宝館の中ほどにある高野七弁天の一つ「湯屋谷(ゆやに)弁天」で見かけ、撮影したものです。
ちなみに高野七弁天とは、水量の確保がしにくい地形を克服するために、弘法大師空海が招来して創祀した弁天様と伝えられる七社のことで、湯屋谷弁天のほか、嶽(だけ)弁天・首途(かどで)弁天・尾先(おさき)弁天・丸山(まるやま)弁天・祓川(はらいかわ)弁天・綱引(つなひき)弁天をいい、今も人々の深い信仰を集めています。
(H記)
更新日:2019年8月11日 日曜日 21:10