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高野の花たち(208)夏のスキー場に咲いたクララ
和歌山県にある唯一のゲレンデといえば高野町にある高野山スキー場。雪が積もると、スキーヤーがやってきたり、ソリで滑る親子のほほえましい姿が見られます。
シーズンオフの6月の終り、草地に覆われたスキー場を訪ねて散策、そこで珍しい植物に出合いました。同行した女性が「クララよ」と教えてくれました。
クララの和名は苦参。クララはマメ科クララ属で、本州から九州にかけて、日当たりよい山地の草地などに見られます。茎は直立で1・5メートルほど。葉はねむの木に似た奇数羽状複葉で、小葉は狭卵形(長楕円形もある)です。
花序は総状で、淡黄色の花を多数つけています。花の長さは1・5~1・8センチで、花期は6~7月。和名の由来は、根を噛むとくらくらするほど苦いことからきているそうです。有毒植物です。
自生地がかなり減少しているといわれていることからすると、高野山にあるのは貴重な植物といえます。
このクララの花言葉がわかりませんので合言葉を。花を「撮ってもよいが、採ったり盗ったりはだめ」です。 (H記)
更新日:2019年7月5日 金曜日 22:19