ニュース & 話題
YAPPA古沢に歌声♪ウインズ平阪さん地域豊かに
和歌山県九度山町中古沢の旧・古沢小学校卒業生でつくる地域活性化グループ「YAPPA古沢(やっぱこさわ)」=澤水保夫(さわみず・やすお)会長=は、5月19日、同小学校体育館で、橋本市高野口町出身の人気のシンガーソングライター「ウインズ平阪ミニライブ&古沢カラオケ大会」を初めて開いた。
古沢小学校は寺院を拠点に明治9年(1876)開校。平成29年(2017)には全国の例にもれず、少子高齢化のため廃校となった。
地元住民は、和歌山大学の杉山幹夫(すぎやま・みきお)客員教授の提案を受け、「ふる里を旧校舎・校庭の活用で盛り上げよう」と今年1月、昭和37年(1961)卒業生18人で「YAPPA古沢」を旗揚げした。
この日、地元住民はじめ、町内外から訪れた約300人で館内は満席。先ず、澤水会長が行政や住民のイベント協力に謝辞を述べ、古沢小・卒業生の岡本章(おかもと・あきら)町長が「古沢の皆さんは、すごいパワーです。今日は一緒に楽しみましょう」と挨拶、全員で古沢小学校の校歌(作詞=玉置力、作曲=鈴木高三)を合唱した。
本番では、古沢住民の熱い思いを受け止めたウインズ平阪=本名・平阪佳久(よしひさ)=さんが、長男で和歌山大学大学院生の靖啓(やすひろ)さん、メンバーの加納洋志(かのう・ひろし)さん、サポートメンバーの優月(ゆうづき)さんの3人とともに登場。
「ねんりんピック紀の国わかやま2019」のテーマソング「あしたへと」や、愛の深さに気付いた「もう一度あの頃に」、とても有名な「情熱をなくさないで」などを歌い上げると、会場は手拍子でリズムをとったり、両手を高らかに左右に振ったり。歌い終わるたびに大きな拍手が起きていた。
「古沢カラオケ大会」は古沢から10人、他の地域から10人の計20人が出場。ウインズ平阪さんが司会をつとめ、全員熱唱した。体育館には昔ながらの校章や、右から「誠実」と書いた戦前の書が掲げられ、古い柱時計の振り子も時を刻んでいる。壁には昔の校舎や運動会などの写真が展示され、高齢者らが童心に帰っていた。
澤水会長は「古沢は高野山の麓で、山川が綺麗し、美味しい柿の産地でもあります。きょうはウインズ平阪さんのミニライブで、大いに盛り上がりました。今後も全員で力を合わせて、頑張り続けたい」と誓っていた。
写真(上)は旧・古沢小体育館で開かれた「ウインズ平阪ミニライブ」。写真(中)は客席からの写真撮影に応えて愉快なポーズをとるウインズ平阪さんや優月さんら4人。写真(下)は懐かしい古沢小・運動会などの写真に見入る卒業女性たち。