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高野の花たち(191)花笠被って♪オドリコソウ
オドリコソウ(踊り子草)は、4~6月にかけて、山野や道端の半日陰に群がって生える、日本原産のシソ科の多年草です。
茎は四角形で草丈は30~50センチ。葉は対生し、全体に縮れてしわが多く、若葉は食用になり、根は薬用になるそうです。
茎をぐるりと取り巻いて花をつけ、下から順に咲き上がっていきます。和名は踊り子が、花笠を被って踊っている姿に似ていることから名付けられたそうです。別名オドリバナ(踊花)、コムソウバナ(虚無僧花)ともいいます。
花色は白色または淡紅色の唇形花で、4月半ばのかつらぎ町の天野では、白色の花を咲かせていましたが先日、長崎の壱岐に旅したときは、濃いピンクのオドリコソウが群生しているのに出会いました。
オドリコソウは、編み笠に見えるところのちょうど下の部分に、花の中への入口があり、花の筒の奥深くに隠した甘い蜜や花粉を効率よく運んでくれるハナバチにだけに与えるため、この入口の大きさはハナバチの体が通るだけの大きさになっています。
ハチが下唇の上に止まって花の中に頭を突っ込むと、ハチの頭や背にたっぷりと花粉がつく仕掛けになっています。「陽気」とか「快活」がオドリコソウの花言葉です。 (T記)
更新日:2019年4月30日 火曜日 23:14