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高野の花たち(188)天野の田んぼの畦にスイバ

スイバ(酸い葉)は、タデ科ギシギシ属で、別名スカンポと呼ばれています。スカンポは、イタドリの方言名としても用いられることが多いようです。
日本全土、アジア、ヨーロッパに広く分布し、日当たりのよい田んぼの畔や荒れ地に自生します。
葉は長く、付け根は矢尻型。雌雄異株で花は春から初夏にかけて咲きます。雄花の花穂は白っぽく、密に付きます。雌花の花穂は赤っぽく、花数は雄花より少ない。
名前の由来は、春先の若い茎葉(けいよう)は柔らかくて、かむと酸味があり、酸っぱい葉ということから付けられました。
1923年(大正12年)、日本の遺伝学者木原均氏と生物学者小野知夫氏によって、X染色体とY染色体を持っていることが報告されました。種子植物に染色体があることを初めて発見したそうです。
日本では、若葉を茹で、水にさらしてアク抜きをしてから、酢味噌和え、お浸し、即席漬けにして食べます。
また、ヨーロッパでは、古くから若葉をソレルやオゼイユと呼び、スープの実やサラダ、肉料理の付け合わせとして利用され、アイルランド、ギリシャ、などでも好んで食べるそうです。
但し、シュウ酸を多く含むので、大量に食べると肝臓を悪くするので注意が必要です。利尿作用、解熱、うがい薬などの薬草効果があります。
花言葉は、「愛情」「親愛」「忍耐」です。写真は、かつらぎ町天野の田んぼの畦道で咲いていたもの。 (E記)


更新日:2019年4月26日 金曜日 22:53

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