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高野の花たち(186)花言葉は「遠慮」ウリカエデ

ウリカエデ(瓜楓)はムクロジ科カエデ属の落葉小高木で、別名メウリノキ(女瓜木)。ウリハダカエデと比べて、葉や枝が小型で、優しいところからそう呼ばれるように。本州福島南から、四国・九州(稀に北陸地方)に分布。
紅葉の頃には、森の主役とも呼ばれるのがウリカエデの可愛い花です。
日本固有種で、和名の由来は、枝や樹皮の色がマクワウリ(真桑瓜=橋本、伊都地方ではマッカという)の実の色を思わせるところからつけられました。
花期は4月~5月に開花、長さ2~4センチの中に10個ほどの小花が縦に並ぶように咲きます。
ウリカエデは、今の時期には淡い黄色の花を咲かせ、花が終わると、緑の葉の間からは、カエデ属の特徴のプロペラの形をした、赤い実をつけ(ウリカエデの場合はその翼を水平に広げます)そして秋、花とほぼ同時に展開する新葉が美しく紅葉します。花、実、紅葉、幹と変化があり楽しめます。
花言葉は「遠慮」「とっておき」。
世界では、カエデ科カエデ属は200種あり、南半球では1種内、日本では26種が自生、高野山でも多く存在します。春は山麓から高野山へ向かい、足元の小花や芽吹く木々をゆったり楽しみ、秋には色づく紅葉を高野山から下りる歩き方もよいものです。
いま、町石道にはシュンラン(春蘭)を初め、草花たちは可愛い花を咲かせています。麓では桜はもう散りましたが、高野山上は今が見ごろです。九度山町の慈尊院からゆっくり1日かけて、花の変化を楽しみながら歩くのによい季節です。 (M記)


更新日:2019年4月23日 火曜日 21:35

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