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高野の花たち(183)細川に咲いたムラサキケマン
ムラサキケマン(紫華鬘)は、ケシ科キケマン属の二年草で、別名ヤブケマンといいます。日本各地の野原や丘陵地、竹やぶ、林のふちなどに群生する普通に見られる花です。
花は紅紫色で30~50センチの筒状唇形で、茎には複数の柄のある葉があり、長さは3~8センチで、2~3回羽状に細かく切れ込んでいます。
花が終わり結実した後、地上部は枯れ、地下に団子状の塊茎を作り、秋に数枚の葉を出して越年、春に再び花をつけるという二年草です。
ケマンの名前は、花が仏像の胸のあたりの装飾品で、うちわ形の金属に蓮の花などを描いた「華鬘」に似ているのが由来とされています。
ところによってはクサニンジン、キツネノニンジンとも呼ばれ、全草にプロトピンを含む毒草ともいわれています。
昨年の春、高野山大学の校内でもケマンソウの群生に会いましたが、春の日差しが強く、草地だったので茎が短く、紫色より紅色の方が勝っているように見えました。
今年は、高野町細川にある大きなヒュウガミズキ(日向水木)の株元にかっこよく咲いていて、春の喜びを倍増させてくれているかのようでした。
この花言葉は「喜び」「助力」「あなたの助けになる」です。 (K記)
更新日:2019年4月16日 火曜日 22:15