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高野の花たち(179)高野山大門近くにミツマタ

ミツマタ(三椏・三又)はジンチョウゲ科ミツマタ属で、別名キズイコウ(黄瑞香)と呼ばれています。名の由来は、枝が必ず三又になって出ることから名付けられました。
世界遺産・高野山町石道は、九度山町慈尊院から高野山大門までの約20キロの登山道で、真言宗で表す胎蔵界の塔婆が一町(約109m)間隔で建立された仏の道です。
大門まであと100mという急坂にミツマタの花が沢山咲き始めていました。高野山の遅い春を楽しげに登ってこられる多くの登山者に「ようこそご無事で…」と、優しく迎えているかのようです。
昨年の強い台風で、町石道も沢山の倒木被害がありました。大門の下の風景もすっかり変わってしまいましたが、今年は今まで気づかなかったミツマタがあちこちにあって、太陽の光を浴びて、一部大輪の花をつけていました。
ミツマタの花は室町時代に渡来し、樹皮の繊維を和紙の原料として栽培されました。今では全国各地で野生化しています。樹高は1~2メートルに成長します。
開花は普通3~4月。葉に先立って枝先に30~40個の花が集まって咲きます。ミツマタの黄色はとても可愛くて美しく目立ち、ほんのわずかな香りもします。花言葉は「永遠の愛」「壮健」「肉親の絆」です。 (Y記)


更新日:2019年3月27日 水曜日 20:12

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