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高野山で寒中水行!寳壽院・檀信徒ら7人幸せ祈る
弘法大師・空海の入定(にゅうじょう)の地、和歌山県高野町の高野山・奥の院を流れる玉川で、1月27日朝、奈良県川上村の高野山真言宗・寳壽院(ほうじゅいん)の檀信徒ら7人が寒中水行(すいぎょう)を行い、世界平和と人々の幸せを祈った。
この日午前10時半頃の気温は氷点下1度、水温も1度と冷たく、辺りは10センチ前後の積雪。落ち水の一部は凍りつき、川沿いの地蔵菩薩や不動明王などの「水向地蔵(みずむけじぞう)」は、雪に覆われている。
この厳しさの中、数珠(じゅず)を持ち、草履(ぞうり)を履いた白衣姿の20歳代~80歳代の男女7人が、次々と玉川の清流に入水。胸まで水につかり、約10分間にわたって一心不乱に般若心経を唱えた。
近くの橋の上は報道関係者やアマチュアカメラマン、参拝・観光客らでいっぱい。カメラやスマートホンで、アングルを変えては、撮影に取り組んでいた。
この寒中水行は約60年前から、寳壽院の信者らが実践してきた荒行。水行を終えた辻田真海(つじた・しんかい)副住職(58)は、「きのうやって来た寒波で、とくに水が冷たくなり、厳しい水行となりましたが、檀信徒の皆さんや世界の人々が、安心して暮らせる社会になるように、心からお祈りい致しました」と話していた。
写真(上)は合掌して玉川の水に次々と入水する檀信徒たち。写真(中)は冷水の中で般若心経を唱え世界平和を祈る辻田副住職。写真(下)は辻田副住職の前で寒中水行に挑む檀信徒たち。
写真・ 記事= 山田和則 記者(ボランティア)
更新日:2019年1月28日 月曜日 00:00