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迎春は心身清浄に♪31日・大祓式~丹生都比売神社
自分の罪けがれを紙人形に移し、心身清浄にして新春を迎える恒例の「大祓式(おおはらえしき)」が、12月31日(月)、和歌山県かつらぎ町上天野の世界遺産・丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(こういち)宮司=で営まれる。
同神社は約1700年以上前に創建。500年後には弘法大師・空海に神領・高野山を貸与。空海開創の高野山には、神道の「御社(みやしろ)」があり、同神社の伝統儀式には、高野山の僧侶が参列する神仏習合の聖地である。
罪けがれを移す紙人形は、同神社が半紙を人形(ひとがた)に切り抜いて作った「大祓人形(おおはらえひとがた)」で、同神社境内のテント室に用意。12月30日まで受け付け、いろんな事情で来られない人たちには、郵送するなどの便宜を図りながら、「申し込みはなるべく早くお願いします」と言っている。
希望者は「大祓人形」に氏名、年齢(数え年)を書いて同神社に差し出す。神社はこれをとりまとめて、31日午後3時から、古式にのっとり、丹生宮司らが「大祓式」を執り行う。
「大祓式」は「歳越の祓(としこしのはらえ)」とも言い、各自、知らず知らずのうちに犯した罪穢(つみけが)れを、神職が大祓人形に移して祓い清め、健康と弥栄(いやさか)を祈る。
「大祓人形」は、式の前日までに持参、または郵送する。大祓の初穂料1000円以上の志納については、大祓御幣(ごへい)が贈呈される。
毎年、大勢の参拝者が大祓式に参加しており、同神社では「どうぞ心身清浄にして、幸せな1年をお過ごしください」と言っている。
写真(上)は大祓式を控えた丹生都比売神社。写真(中)はテント室内に用意した大祓人形と筆記用具。写真(中)は同神社境内の手水舎わきに設けられたテント室。