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高野の花たち(176)浄土風景のサラシナショウマ
サラシナショウマ(晒菜升麻)は、キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で、山地の木陰や沢沿いに自生しています。高く伸びた茎の先に、ブラシのような形をした、1センチほどの柄のある白い小さな花を密につけ、とても綺麗で目立つ存在です。
葉は3枚一組の複葉が何枚も集まって、互い違いについています。雄しべ雌しべをもつ両性花と、雄しべだけの花をつける株がありますが、写真の株は両性花です。
根は太く横に這い、「升麻」と呼ばれる漢方になり、解毒・解熱・強壮剤などに利用されます。
名前の由来は、サラシナとは若葉を茹で、アク抜きのため水にさらしてから食べることから名づけられたといわれています。高野山の奥の院で咲いている姿は、浄土の風景を作ってくれています。
花言葉は「愛嬌」そして「雰囲気のよい人」です。 (E記)
更新日:2018年10月17日 水曜日 21:00