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高野の花たち(170)仙人髭のようなセンニンソウ

センニンソウ(仙人草)はキンポウゲ科センニンソウ属で、道端や林縁など、日本全国の野原の日当たりのよいところに生える、つる性の半低木です。
夏の終り頃から初秋にかけて咲く白い花は、葉のわきからのぞくように生え、4枚の花弁を持ち、直径2~3センチで上向きに咲きます。
白い花弁のように見えるのは萼片で、十字形に開きます。花が終わると花柱が伸び、白くて長い毛が密生します。このそう果の先の花柱に伸びる白い羽毛を仙人のひげ、あるいは白髪に例えたとか言われているのが名前の由来です。
茎や葉に、皮膚にかぶれをおこす、有毒物質を含んでいますが、漢方では、根を威霊仙(いれんせん)と呼ばれ、利尿、鎮痛などに用いられています。別名、ウマクワズ(馬喰わず)ともいわれ、馬や牛は絶対に口にしないといわれていますが、きれいな花姿からは想像がつきません。
丹生都比売神社へ参る山道で見つけたのですが、茎は分枝岐して広がり、他の木や草にからみつき、群れ咲いているのを見ると、さわやかな気持ちにさせてくれます。
センニンソウの花言葉は「安全」「無事」です。           (S記)


更新日:2018年9月9日 日曜日 21:30

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